日本のメディアの病について
2012年02月04日 10:00
内田樹
2011年3月11日の東日本大震災と、それに続いた東電の福島第一原発事故は私たちの国の中枢的な社会システムが想像以上に劣化していることを国民の前にあきらかにした。日本のシステムが決して世界一流のものではないことを人々は知らないわけではなかったが、まさかこれほどまでに劣悪なものだとは思っていなかった。そのことに国民は驚き、それから後、長く深い抑鬱状態のうちに落ち込んでいる。
http://blogos.com/article/31099/?axis=p:0
橋下主義(ハシズム)を許すな! [単行本]
内田樹 (著), 山口二郎 (著), 香山リカ (著), 薬師院仁志 (著)
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BLOGSを見ていたら内田樹氏の記事が出ていた。ついでに話題の本をアマゾンで見てみると、なんと内田樹氏がトップで、いっとき話題になった山口氏なんて3番目。香山リカ氏の下だ。
記事から上に引用した部分あたりは分かりやすい、しかし、これ以降は意味不明。それに、上の記事にも事実認識がおかしいと思えるところがある。
「中枢的な社会システムが想像以上に劣化していることを国民の前にあきらかにした」
管首相以外の人間が首相なら、議事録がありませんなんてそこまでひどくはならなかったと思う。当時の官房長官の枝野氏でももっとマシな指揮をしただろう。兵隊が優秀でも将軍がダメなら戦に負けるのと同じ。中枢的なシステムのせいではなく、首相による人災の部分が大きかったと思う。それにしても「中枢的な社会システム」ってどういう意味でしょうか。
「原子力工学の専門家たちが「根拠なき楽観主義」に安住して、自然災害のもたらすリスクを過小評価していた」
これはその通りだろう。しかし、「原子力工学の専門家」たちだけが間違えたわけではない。2万人の死者を出した津波を過小評価していたのは、福島、宮城、岩手のすべての人々であり、自治体や国の防災担当者たち全員だ。そして「根拠なき楽観主義」というなら日本人全員があてはまる。「原子力工学の専門家」をワザワザ取り出すのは、違うと思う。
「「メディアの劣化について語る語彙や価値判断基準を提供することができない」という不能が現在のメディアの劣化の本質なのだと私は思う。」
メディアは、言いたい放題であって、これまでの報道や番組を反省したことはない。視聴率や売り上げを上げたい人たちの集まりで、頭はそのことしか考えていない。不勉強すぎて何を見ても評価できず、報道する価値があるのかないのかそれすら分かっていない。例えばこのブログでも取り上げた石材の放射性物質の汚染がある。人体の影響がない程度の弱いもので報道する価値などなかった。ただ単に人々の恐怖を煽って視聴率をかせいだだけ。
内田樹氏のお書きになったこの記事を見ると、上記のように事実誤認というか考え違いが多い。たぶん、考え違いが多い人だから橋本市長を批判するという暴挙に及んだのだろうと思う。


by その蜩
新報道2001 2012年5月1…